筆者について
急性期病院で薬剤師をしており、感染・抗菌薬適正使用支援、集中治療、PK-PD・TDM(主に抗菌薬領域)などに興味があり自己研鑽中です。
20代では化学療法や病棟業務(救急・集中治療など)を経験させていただき、7年目となる現在はセントラル業務に従事しつつ、AST・ICTなどの活動に取り組んでいます。
ブログを始めたきっかけ
① 自己研鑽のまとめとして
1つは初めのうちは習慣的に行ってたいた業務上の日常的な疑問に対して調べたことをまとめる作業が、ここ数年、多忙化する業務を理由に、疎かになっていたことです。
そこで、自らへのモチベーションの維持も兼ねて、備忘録ブログを始めることにしました。
② 病院薬剤師が自己研鑽する為の書籍・文献紹介
もう一つの理由は、病院薬剤師として業務に関連した情報発信をすることで、自分の担当・専門外の領域での情報収集の足がかりにしてもらったり、新人薬剤師をはじめとした、どんな勉強をしたらいいか迷っている、自分のような薬剤師の方のサポートになればという思いです。
病院薬剤師は他業種(調剤薬局・ドラッグストア)の薬剤師と比較してもインターネット上で得られる業務の実際や自己研鑽していく上での情報が少ないように感じていました。
特に実際の薬剤選択や投与設計などに関する知識は、未だに一子相伝とでもいうような形で教わることも多いのが実情です。しかし、新人病院薬剤師たちを待つ現場 (特にその多くを受け入れるであろう規模の大きい病院であるほど・・・) は慢性的な人手不足に喘いでおり、“業務に必須な知識”までは教えられても、その先にある専門領域に進むための知識や経験の指導は全員には行き届かないが実情です。
今までは先輩たちに(半ば強制的に?)勉強会や学会に連れて行かれる中で、勉強の仕方や考え方を教わっていくことも多かったと思いますが、各種研修や学会がオンライン化されていき、そうした機会が一層失われつつある今日この頃です。
自分もまずはどの本を読んだら良いんだろうと悩んで、大型書店の専門書コーナーにかじりついたり、Amazonでタイトルだけ見て上級者向けの本を購入してしまい、ついていけなかったりしたこともありました。
もちろん臨床に携わる薬剤師として重要なことは、実際の患者さんを前にして悩み、時に後悔したりしながら、先輩からの指導の中で学ぶことが多いです。
しかし、その前段階である情報収集や勉強については、参考となる書籍や文献などの情報をインターネット上で共有していくことで、新たな分野に臨む方の助けになればと思います。
最後に
拙い内容ではありますが、薬学生や新人薬剤師、当領域を新たに学び始める方々に、少しでも参考になれば幸いです。
内容は精査をするよう努めておりますが、あくまで個人的に学習・調べた内容ですので、適応外の用法・用量や、拡大解釈、誤解、最新の情報に沿っていない可能性もございます。記載内容の臨床的妥当性につきましては、医薬品の使用等に際しては必ず最新の添付文書をご参照頂きますようお願い申し上げます。
記載内容にご指摘等あればぜひご教示いただければ幸いです。